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おにぎり家族の美味しいお話し

第6話「海苔って、いつからあるの?」

ねえねえ、おばあちゃん!
何かお話して!!

僕も、僕も!

はい、はい。
2人ともどんなお話が好きなのかな?

えーと...

僕、海苔のお話がいい!

海苔のお話だねぇ。
そうだなぁ、じゃあ
海苔の歴史についてのお話をしようかねぇ。

海苔の歴史?

そうだよ。
海苔はいつからあるか知っているかい?

知らない!
教えて、おばあちゃん!

海苔はねぇ、今から約1300年も前の
飛鳥時代から存在していたんだよ。
その時代はね、海苔は
「租税(=税金)」として
納められていたの。

え!そんな昔からあったの!
知らなかった。

へえー、なんか不思議?
税金で?

そうだったの。
昔の海苔はそれぐらい貴重だったから、
上流階級である貴族しか
食べることの出来ない
高級品だったのよ。

高級品?そりゃ、一大事だ!
僕、今の時代に生まれてきて良かった。

江戸時代の始めごろまでは
海苔の収穫は自然まかせで収穫量が少なく
不安定だったため貴重品とされていたの。

今では考えられないわ!
前回お父さんから教えてもらった「養殖」は、
いつ頃から始まったの?

良い質問ねぇ。
実は、江戸時代の中頃から「養殖」が始まって、
そのおかげで庶民にも親しまれるようになったの。
そこで大流行したのが、のり太も大好きな...

あっ、もしかして!海苔巻!?

大正解◎
当時は「屋台ずし」と呼ばれるお店も登場して、
現在のファーストフード感覚で親しまれたの。

おばあちゃん!
一番最初に「養殖」を始めたのってどこなの?


江戸の将軍様に新鮮な海苔を献上するために、
品川や大森を中心とする東京湾で「養殖」が始まったの。
そのおかげで、海苔は江戸の特産品としても
知られることとなったのよ。

ふーん。なんか、お腹空いてきちゃったや!
ねえ、お母さん、海苔巻食べたい!

もお、お兄ちゃんったら。
おばあちゃん、お話ありがとう。
また今度、色々なお話を聞かせてね!

喜んでくれて嬉しいよ。
みのりもお母さんの海苔巻食べておいで!

はーい。

養殖(ようしょく):
魚・貝・海藻などを池や生簀(いけす)、筏(いかだ)などの施設で人為的にふやし育てること。
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